萩焼は約400年前、藩主毛利輝元が李朝の陶工李勺光(りしゃくこう)李敬(りけい)兄弟に萩の地において御用窯を開窯させたことに始まります。その李朝の陶技と李兄弟の並々ならぬ努力のもと萩焼は発展して行きました。

1648年以降古萩の全盛時代を迎えますが、1661年以降はそれまでの高麗茶碗や織部、御手本風以外に楽焼の作風が加わって多様化していきます。萩焼開窯以来の李朝の作風は遠のき、萩焼独特のものが生まれていきました。

萩焼の特徴は、登り窯で、低火度で長時間ゆっくりと焼成されるため焼き締まりの少ない柔らかな土味と、高い吸水性にあります。吸水性が高いため、長年使っているうちにお茶やお酒が浸透し、茶碗の色彩が変化します。この変化は、茶の湯を嗜む人たちの間では「茶馴れ」と呼ばれて愛でられています。

萩焼の淡く温かみのある土味と、穏やかな手触り、使い込むほど変化していく景色、多くのフアンがいる所以です。